●産地一体となって品質を守る

　山形県は全国の生産量の約８割を占めるラ・フランスの名産地です。ラ・フランスはほかの洋梨に比べて実をつける期間が一ヵ月程長く、病気にかかりやすいため、栽培が難しいとされていますが、山形県は地形・天候ともに栽培に適していると言われています。
また県内では、県・生産者・出荷団体等で構成される「ラ・フランス振興協議会」によって、毎年生育状況をみながら、十分においしく熟したものを全国一斉に販売を開始する「販売開始基準日」を設けることで、山形県産ラ・フランスの品質を守ってきました。

●契約農家・阿部さんの想い

　ラ・フランスを育てて二十六年になる阿部さんの畑は、山々に囲まれ、近くに最上川が流れる長閑な田園地帯にあります。この一帯は昔からずっと続く果樹園で、水もちが良く、かつ水はけの良い肥沃な土壌に恵まれ、ラ・フランスを育てるには最適な地だと言います。
　阿部さんは「自分が育てたラ・フランスを食べていただくことで、山形のラ・フランスの魅力を知っていただくきっかけになれば」と謙虚に語ります。
　また、お父様が亡くなられた後に農家を継いだため、様々な果樹の育て方は地元の先輩農家さんたちに教わったそうです。まわりの人々に支えられてきた経験があるからこそ、果樹を通して、「山形」という地域のすばらしさを全国の方々に伝えたいという阿部さんの意識を強くさせるのかもしれません。

●おいしいラ・フランス生産に必要な剪定と摘果作業

　７月は、まだ小ぶりな実がたくさん生っている中、実を大きく育てるために摘果の真っ最中。今後、やってくる雨風を想像しながら、一本の枝にどれだけ実を残すか、その判断が難しいと言います。摘果しながらも、実がたわわに生って下がってきた枝に日光が当たるように支柱で支え上げたり、実の生育に邪魔になるような不要な枝を剪定したり。その数、およそ六十本。木の個性を一本一本知り尽くした上で、今の健康状態とこれからの成長を想像しながら手をかけることが重要だと阿部さんは言います。

●【１１月中旬～出荷】お客様好みの「完熟度」で召し上がっていただくために

　お客様に本当においしいラ・フランスを味わっていただくために、阿部さんは出荷のタイミングも吟味しています。
　ラ・フランスは『追熟』が必要で、完熟した状態でなければ、本来のおいしさを味わうことができません。しかも、熟せば色が歴然と変わるわけではないため、食べどきを一目で判別するのが難しい果物です。食べどきと言っても、硬めが好きな方、とろとろにやわらかいものが好きな方など、好みは人それぞれ。阿部さんは、お客様のお好みの熟度で味わっていただきたいという想いから、お手元に届いてから１～２日の間で食べ頃を迎えるよう絶妙に調整し出荷します。

●ラ・フランスの食べ頃をお知らせするリーフレット付き

　食べ頃を迎える目安の日付や、見極め方を紹介したリーフレットを同梱させていただきます。お手元に届いたラ・フランスの食べどきを最終的にはお客様の目で見極め、香りで感じ、触感でお確かめていただき、お召し上がりください。
　一旦ナイフを入れてしまうと、傷んでしまったり、もう食べられないのではと思いがちですが、もしナイフを入れて硬かった場合は、そのまま保存しておけば大丈夫。ちゃんと熟していくそうです。
　「ラ・フランスは生き物。毎日少しずつ熟していく様子を観察しながら、『今だ！』という食べどきを探すのがラ・フランスの本当の楽しみ方です。」と阿部さんは語ります。

●愛情を注いだラ・フランス！丁寧に梱包しお客様のもとへお届けします

　「お客様に楽しんでいただきたい。」その一心で阿部さんが愛情注いで育て上げた本場山形県産ラ・フランス。今年もお届けできることを私達も心待ちにしております。

【商品の発送時期について】

１１月中旬からお届けとなります。発送日が確定しましたら、弊社よりご連絡させていただきます。
（天候・気温により収穫時期が若干変わるために、発送時期が変更となる場合がございますのでご了承願います。）

【申し込み締め切り】

申し込み締め切りは１１月１日までとさせて頂いております。